全生庵「幽霊画展」 寺澤禎則

いくぶん暑さがマシだったので、
谷中の全生庵で開催中の「幽霊画展」を見てきました。

日暮里駅から谷中墓地を抜けて、霊界気分を盛り上げつつ
徒歩10分ほどで全生庵に到着しました。
ここは、山岡鉄舟が幕末・維新で命を落とした人々の菩提を弔うため
明治16年に建立した寺です。
落語家、三遊亭円朝のコレクションとして、幽霊画が保存されており、
毎年8月の一ヶ月間、虫干しを兼ねて一般公開されます。

本堂の2階の入口で500円を払い、展示室に足を踏み入れます。
ずらりと並んだ幽霊画の掛け軸。
幽霊画というジャンルがあることが面白いですが、
掛け軸の縦長の紙に、墨の濃淡で闇に浮かぶ幽霊を描く、
実に幽霊画に適していますね。

怖い幽霊もありますが、こんな幽霊なら会ってみたいような美しい幽霊も。
伝円山応挙作の幽霊画は、足のない幽霊の嚆矢と言われます。

単眼鏡で幽霊の顔をじっくり観察すると、
肉眼では気づかなかった細かい表現を見つけることができます。
視野いっぱいにひろがる幽霊の顔には、背筋が凍ります。

涼を求めて、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
8月末まで開催されています。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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