東京八重山古典民謡保存会創立45周年記念公演 寺澤禎則

真夏の暑さの中、浅草公会堂で行われた
東京八重山古典民謡保存会創立45周年記念公演
を鑑賞してきました。

同保存会は大浜安伴氏の流れで、東京の各研究所のほか、
同保存会本部、那覇、東海の各教室、
舞踊は紀翔の会、綾舞の会、勤王流無錆之会、
琴・笛そして太鼓は徳八流と、総勢120名余りの豪華なステージでした。

太鼓の徳八流は、私が稽古している孫明流の祖にあたるため、
叩き方の似ている点・相違点がどのようなものか、興味がありました。

印象的だったのは、出演者全員による斉唱「赤馬節・鶴亀節」。
この人数で一定のテンポで一糸乱れぬ演奏は、たいへん見事でした。

そして舞踊。
舞方は勤王流会主の川井民枝先生他による、仲筋ぬぬべーま節・でんさ節を見て
涙がこぼれました。初めてのことです。

曲と舞踊の内容は、
竹富島で不足していた水瓶と上納布の原料を得るため、
一人娘を新城島の役人へ現地妻として嫁がせた
母親の哀切な心情が込められた歌です。
娘の手を取り、座らせて、長く垂らした髪をカラジ(団子)に結って、
自分の髪に挿していたかんざしで止めると娘を送り出します。
島のためとはいえ許して欲しいと心に念じながら見送る母親。
75歳になる、八重山舞踊の大御所による舞踊、感動的でした。

たいへん勉強になり、また楽しむことができた公演でした。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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