蔦重・浅草めぐり(16) 助六唄歌碑 寺澤禎則

花川戸公園の片隅に、助六歌碑があります。

助六にゆかりの雲の紫を 弥陀の利剣で鬼は外成団洲

と、九世市川団十郎(団洲)自作の歌です。
明治12年(1879年)、九世市川団十郎が中心となって仰願寺に建立。
大正12年関東大震災で崩壊後、土中に埋没。
後に発見されて昭和33年に花川戸公園に復元された。

助六は歌舞伎十八番の一つで、私の好きな演目です。
股くぐりのシーンで必ず入り、時事ネタを織り込んで即興が笑えます。
二代目市川団十郎が正徳3(1713)年に初演して以来、
代々の団十郎が伝えています。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
生徒大募集中♪