前々から読みたいと思っていましたが、もう22年も前、2002(平成14)年の
本なので、既に品切れとなり、どの書店でも新品も中古も入手は不可能でした。
しかし先日メルカリに出品されたのを発見し、その日のうちに購入手続き。
今日現品が無事届きました。嬉しいです♪
大湾氏は安富祖流ですが、本書では野村流等他流派の工工四についても
論じており、琉球古典音楽を演奏するうえで必読の書といえます。
大湾氏のCDを聴きながら、また自分でも弾いてみながら読み進めて、
知識を深めていきたいと思います。
ちなみに本書は、沖縄本島では沖縄県立図書館、那覇市・豊見城市・浦添市・
宜野湾市・うるま市・読谷村・北谷町立の図書館、
そして宮古島市・石垣市立図書館に蔵書があります。
(参考)
本書は基本的には歌三線の演奏家に向けた専門書であって、工工四が読
めて三線を弾ける人でないと理解は難しい。しかし逆に、歌三線を芸の道として
進んでいきたい人には是非とも読んでいただきたい。楽譜に書いてあることを筋
道だてて読み解くことが、演奏の伝承を守っていくうえでいかに大切であるかを
痛切に感じさせる名著である。(金城厚・沖縄県立芸術大学教授、琉球新報
2002年12月29日付け書評の一部)
本書には琉球古典音楽史においても画期的ともいえる貴重な発見があっ
て読みごたえがあるが、琉球古典音楽の様式・理論に関する基本的な、
そして重要な問題が丁寧に解説されている文章を読む楽しみもある。
多くの示唆を受けるからである。
実演家としても優れた著者が古典の歌三線を愛する魂を第一義的に考えて
論を進めているところが良い。「琉球古典音楽」の太い根をしっかりと踏まえた
うえで枝葉(たとえば流派)の問題を論じているところが信頼できる。古典音楽
の「表層」(理論や形式)は、「深層」(精神)あってのものであることを知っ
た人の本だから豊かさがある。だが、著者の大切なメッセージを血肉にするため
には、三線を手元においてじっくりと本書を読み解く努力も必要だろう。琉球古
典音楽の本質を振り返るための待望の本といえる。(勝連繁雄・野村流
古典音楽保存会師範、沖縄タイムス2003年1月11日付書評の一部)
本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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