国宝五城めぐり(125)鳥取城 仁風閣①正面 寺澤禎則

山上ノ丸から下山し、山下ノ丸でまだ見ていなかった洋風建築、
「仁風閣」を見学しました。
ただし、現在5年間にわたる保存修理工事中のため建物内部に入ることはできず、
外観のみとなります。

明治40(1907)年、当時の嘉仁皇太子(後の大正天皇)の鳥取行啓に際して、
御座所(宿舎)として建てられたフランス・ルネサンス様式の洋風建築です。
宿舎には鳥取で初めて電灯がともり、電話が設置され、近代化を象徴する
建物となっています。

建造したのは池田仲博侯爵。徳川慶喜の五男で、旧鳥取藩主池田家14代目。
設計は、片山東熊。工部大学校でイギリス人コンドルに学んだ最初の卒業生です。
迎賓館赤坂離宮の設計者として有名です。
「仁風閣」の名は、東郷平八郎海軍大将の命名です。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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