国宝五城めぐり(101)鳥取城攻め布陣模型  寺澤禎則

鳥取市立歴史博物館「やまびこ館」数々の展示の中で、
一番印象に残ったのが天正9年鳥取城攻め復元模型です。
羽柴秀吉が鳥取城を完全包囲した様子がジオラマ展示されています。

多数の名だたる武将が二万人の大軍で陣を築いた様子が一目瞭然。
これでは守備側は持ちこたえることはとうていできません。

籠城作戦で絶対に必要なのは、もちろん食糧の備蓄。
これを早く枯渇させるため、秀吉は高根で城下の米を買い占め、
さらに周辺の村々を襲い、領民を鳥取城内に逃げ込ませました。

当然吉川経家は毛利家に食料援助を要請しますが、
秀吉軍の包囲に阻まれて、届けることができません。

城内の食糧、家畜、草、藁などもすべて食べ尽くし、
約4ヶ月の籠城で餓死者が出始め、最後は死者の肉を食べていた
とのことです。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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