静岡城めぐり⑩ 田中城 寺澤禎則





藤枝市の田中城は、珍しい同心円状の縄張の城で、今でも道路の形が
名残を留めています。
徳川家康公がこの城に宿泊し、京都で流行していた鯛の天ぷらを食べ、
腹痛と食あたりを起こしました。
症状は回復することなく駿府城で75歳の生涯を閉じましたが
3ヶ月後のことで、この食あたりが直接の原因ではなく、胃がんであったと
いう説が有力です。

本丸跡から少し離れた所に下屋敷跡が復元整備されており、
本丸櫓、茶室、忠言部屋・厩、蔵が移築保存されています。
素朴な建物ですが、とても見応えがありました。

本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則